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ドイツで学んできました:校内報告会で語る

投稿日時: 2024/11/26 10:23

 11月5日(火)から14日(木)までの日程で、羽水高校・高志高校・敦賀高校の3校の生徒が、福井県・ドイツ高校生国際交流事業に参加し、ドイツのヴィンゼン市を訪問しました。令和1年にドイツの高校生を受け入れたのを最後に、以降は新型コロナウィルスの影響で交流が中断していましたが、令和5年にヴィンゼン市が高校生の派遣再開を決定し、羽水高校・高志高校・敦賀高校に来ていただきました。そして今年、久しぶりに福井県の高校生がドイツに派遣され、国際交流事業に参加しました。
 11月22日(金)、羽水高校から参加した3名の生徒が、校長・教頭に高校生国際交流事業の参加報告会をおこないました。

   左から木村さん、北岡さん、松本さん(いずれも2年生)

 ドイツで感じたことを聞かれると、「昼食時間に家に帰ることができるなど、個人の自由が尊重されていた」や、「夕方や休日に営業していない店が多く、労働時間を守る意識やライフワークバランスの意識が高い」など、国民性の違いについて語ってくれました。また、「学校内外どこででも話しかけられ、また観光の提案ももらうなど、ドイツ人はとてもフレンドリーで、素晴らしいと思った。だが、このことをドイツの高校生に話すと、『私が昨年、福井に行った時に同じことを感じたし、日本人はリスペクトの気持ちが強い』と言われて驚いた。ずっと日本国内にいたら、気づかないことだ」とも語ってくれました。

 後輩への一言として、「ドイツは歴史や宗教や文化、またそれらを感じさせる建物や景観がとても素晴らしい。もっと英語を学べるかと思っていたが、高校生は英語でコミュニケーションをとれるが、親の世代だったり、移民だったりすると難しいという社会の一面も知れた。高校生のうちに世界の様々なことと学ぶことは大きな意義があるので、ドイツだけでなくどんどん海外へ出て行って欲しい」と、アドバイスをくれました。
 本校の2年生は11月の最終週は後期中間考査を受け、そして12月第一週は研修旅行に行きます。この3人の中には、研修旅行中に、台湾で現地の高校生と交流する者や、横浜で留学生と交流する者がいます。先日は香港の姉妹校が来校し、交流活動をおこないました。羽水高校生が積極的に国際交流活動に参加し、とてもたのもしく感じられました。

図書講演会を開催しました

投稿日時: 2024/11/18 17:30

11月15日(金)本校図書館において図書講演会を開催しました。
県立図書館 田中智美氏から『体験「あらまし読み」』と題し、手に取る機会の少ない知識系の本(本日は新書)を「ざっくり」読む方法を教わりました。



「気になる章」の中からキーワードを見つけ、それをつなぎ合わせることでどんなことが書いてあるのかを「ざっくり」つかみます。ふたりペアになり対話の時間を設けることで、より理解することができます。


「『あらまし読み』は探究学習の活動や、大学生・社会人になってからも役に立つ読み方なのでこれからも取り組んでもらえるとうれしいです」とのことでした。

香港の姉妹校が来校しました

投稿日時: 2024/11/18 10:57

 11月6日(水)7日(木)に、羽水高校の姉妹校である、The ELCHK Yuen Long Lutheran Secondary School(YLLSS)の皆さんをお迎えし、姉妹校協定の再締結と生徒の交流活動をおこないました。

 2018年7月にYLLSSと姉妹校の協定を結び、2019年3月に20名の生徒に来ていただきました。その後は新型ウィルスの影響を受け、オンライン交流を続けてきました。そして5年ぶりの訪問となり、また再締結式も対面でおこないました。

 一緒に授業(上の写真は化学)を受けたり、部活動を見学したり、また県内では数少ない食堂での昼食も食べていただきました。そして最後は、オンライン交流でも取り組んできた“Global Project”です(下の写真)。お互いの探究活動の成果を、英語でプレゼンテーションしました。クイズ大会でお互いに打ち解けた後、タブレットPCを使ってペアやグループで発表をしました。

 旅程の関係でYLLSSの皆さんの滞在は合計2日だけでしたが、共通言語の英語で交流できたことは、羽水高校生にとって貴重な体験となりました。同じアジアの仲間として、これからも姉妹校交流を通してお互いに成長できたらと思います。

じこなくし隊 × 交通安全県民大会

投稿日時: 2024/11/13 13:27

 11月12日(火)、福井県生活学習館ユー・アイふくいで開催された第41回福井県交通安全県民大会で、羽水高校のHigh School Police じこなくし隊∞のメンバーが取り組みの紹介をさせていただきました。じこなくし隊とは、福井県警察本部とコラボして、交通事故を減らす取り組みをしている8名の羽水高校生です。昨年に引き続き、2回目のステージとなりました。

 隊員は、少し緊張気味にユー・アイふくいの楽屋に入りました。当日は来られなかった県警の藤崎さんからの差し入れを頂いて、落ち着きを取り戻しながら、梅田さんと入念に打合せをしました。じこなくし隊は令和6年度の活動として、反射材を使ったマスコットの普及のために作成した動画をSNSにあげました。また、歩行者がいる横断歩道での一旦停止を呼びかけるCMを作成しました。そして、自転車のヘルメット着用を促進するために、羽水高校生にアンケートをおこない、分析・考察し、呼びかけの方法を考えました。今日は、この3つについてステージで発表です。

 大会宣言が唱和され、第1部が終わると、ステージの脇から会場の様子の最終確認をしました。
 福井県警察音楽隊の演奏と、交通事故防止に向けた県の対策が説明され、いよいよステージ本番です。

 作成した動画やCMを実際に見ていただいたり、スライドで取り組みを説明したりして、ステージ発表を順調におこなうことができました。最後に、会場の皆さんと一緒に「事故をなくすぞ、おー!」と掛け声をかけて、発表を終わりました。
 このような貴重な経験をさせていただき、また日頃からご指導くださった藤崎様と梅田様をはじめ福井県警察本部の皆様、横断歩道一時停止のマグネットシートの配布に協力くださった五十嵐様をはじめヤマト運輸株式会社の皆様、同じく朝倉会長をはじめ本校育成会の皆様に、あらためて心からの感謝を申し上げます。

ライフデザイン出前講座 開催

投稿日時: 2024/11/12 13:40

 11月8日(金)のASUの時間に、本校の探究ルームにて、今年度もライフデザイン出前講座を開催しました。福井市役所の総務部未来まちづくり推進局女性活躍促進課による、福井での就労・結婚・子育て意識の向上と、キャリアプランの形成を目的とした講座で、1年生30名が参加しました。

 まず、カードゲームで架空の人物のライフデザインをしてみて、客観的に人生を見つめたり、自分の固定観念に気づいたりしていました。そして、毎年すばらしい技術で盛り上げて下さるファシリテータの大連さんと、ユニークな経歴をお持ちでトーク力がある社会人ゲスト3名によるディスカッションを聞きました。Uターンや転職の経験、大企業勤務では得られない喜び、家族とワークライフバランスなど、興味深いお話ばかりでした。生徒たちが聴いている中で抱いた疑問を付箋に書くと、回収して大連さんに渡され、ゲストスピーカーに回答を求めるという、聴衆を飽きさせない進行もこの講座の魅力です。

 最後に、何歳でどんな自分になっていたいかを付箋に書いて用紙に貼り、自分の「ライフデザイン」をしました。
 坪田様をはじめ市役所の皆様、ゲストスピーカーの皆様、ファシリテータの大連さん、とても有意義な2時間を有難うございました。

「元氣創生塾」講演会開催

投稿日時: 2024/11/12 13:07

 11月8日(金)に本校にて、板敷駿希アナウンサー(NHK福井放送局 放送部)をお招きして、「伝える・伝わる ~言葉を使ったコミュニケーション~」という演題で、講演会を開催しました。「元氣創生塾」は公益財団法人北陸電力教育振興財団が主催で、「地域の様々な職業の第一線で活躍する講師陣を招き、講演会や課外授業を開催することにより、次世代を担う高校生が将来の夢や目標を定めるうえで、そのきっかけづくりに寄与する」ことを目的としています。
 探究活動のプレゼンテーションに活かしたい生徒、高校や社会において周りの人とのよい関係づくりの参考にしたいという生徒など、1年生32名が受講しました。

 板敷アナウンサーは番組・企画の制作もされており、その際に大切な事を教えてくださいました。そのいくつかをご紹介します。
・取材ですべてが決まる
 相手に興味を持つ。そのために事前にいろんなソースから情報を収集し、また取材メモを作成し
て、事前準備を徹底する。すると相手の懐に飛び込める。
・あいづちや表情、リアクション
 あいづちに関しては、話し手の発話時間と発想量を増加させる。(つまり、相手の話を引き出せ
る、ということですね。)
 円滑なコミュニケーションやプレゼンテーションに大いに役立つことはもちろん、探究活動全般で羽高生が持つべき姿勢として大いに参考になります。

 また、生徒の質問や悩みにも答えてくださいました。
・緊張をほぐすにはどうしたらよいか
 息を吸い続けて体を緊張状態にして、一気に息をはいて脱力する。これを何度か繰り返す。プレ
ゼンテーションだけでなく、試合やコンクール前などあらゆるケースでやってみて。
・キャリア形成のためにアドバイスをください
 高校・大学で、様々なことを一所懸命にやってください。その経験があなたの厚みになる。

 板敷アナウンサーのプレゼンテーションそのものが、構成もスライドも話術もすべてが大変参考になりました。これから生徒たちは探究活動において、地域の課題を設定し、収集した情報を多角的・批判的に検討し、解決策を探っていきますが、今日の講演は貴重なアドバイスとなりました。日頃のコミュニケーションでも、いろいろ気を付けるようになるでしょう。板敷様およびNHK福井放送局の皆様、また担当してくださいました鈴木様をはじめ北陸電力の皆様、本当にありがとうございました。

高校生未来創造委員会中間報告会

投稿日時: 2024/10/28 9:22

 10月25日(金)に高校生未来創造委員会の中間報告会がおこなわれました。高校生未来創造委員会とは、7月に羽水高校でおこなわれた教育長によるワークショップに際して結成された、みらいの福井を創造するために、様々な方々と協働して学習する羽水高校生のグループです。

 委員会の生徒は、これまでに2回のフィールドワークに行きました。1つ目は、勝山市の縫製工場(株)ラコームさんを訪問しました。織田社長からの説明と工場見学があり、そして未来創造委員会のオリジナルTシャツを作成しました。2つ目は、三方五湖の魅力を学びました。三方五湖の特徴や課題を学習(レインボーライン山頂公園)、湖で伝統漁法体験、年縞や年縞により明らかとなる歴史を学習(年縞博物館)、Switch Switchの阪野さんにお会いしてサスティナブルな一次産業の在り方やそれらを販売する手立てについてディスカッション、というプログラムでした。

 中間報告会の前半で、これまでの2回のフィールドワークの内容や学んだことを羽高生や教職員に発表しました(上の写真)。質問に対し委員は、三方五湖の効果的なPR方法について述べたり、世界を活動の場とするような行動力を自分も身に付けたいと語ったり、堂々と答えていました。

 後半は、県の未来戦略課職員の方々と、長期ビジョン実行計画の改定を念頭に置いた意見交換を行いました。2040年の福井がどのような姿になっていると良いか、そのために県がすべきこと・自分たちができることなどについて、意見を出し合いました。

 本校では、PBL(Project Based Learning: 課題解決型学習)に学校全体で熱心に取り組んでおり、ものごとを様々な視点から批判的にとらえる力が養われます。本日の報告会でも、説得力のある意見を述べることができていました。高校生未来創造委員会の様々な活動を通して羽水高校の生徒たちが、見聞をさらに広げ、福井についてさらに考え、ゆくゆくは地域に貢献できる人材になって欲しいと願います。
 未来創造部未来戦略課の皆様の温かいご指導のおかげで、生徒たちは多くの事を学ぶことができました。有難うございました。

羽高生、北陸技術交流テクノフェアへ

投稿日時: 2024/10/25 14:15

 10月18日(金)に福井県産業会館で開催された北陸技術交流テクノフェア(TECHNO FAIR)に、羽水高校生が行ってきました。

 TECHNO FAIRとは、業種・分野・地域を超え、様々な企業・大学・研究機関等が一堂に会する北陸最大級の総合展示会で、10月17日(木)、18日(金)に開催されました。福井商工会議所様が羽水高校をお誘いいただき、高校生来場者企画として、高校生を様々なブースに案内していただきました。

 最先端の技術を目の当たりにして、生徒たちは目を輝かせて説明を聞いていました。TECHNO FAIRの開催趣旨の「産学官の技術連携を促進し、革新的なテクノロジーと新たなビジネスを創造することで、社会課題に対処し、持続可能な社会の実現を目指していく」ことに貢献できる社会人に、彼らにもなって欲しいものです。福井商工会議所の皆様、ありがとうございました。

大活躍!なぎなた部の大関先生、三原選手(in嬉野市)

投稿日時: 2024/10/24 10:34

 第78回国民スポーツ大会(以下、国スポ)の正式競技の1つであるなぎなたが、10月12日(土)~14日(月)にU-Spo(佐賀県の嬉野市中央体育館)で行われました。本校から、大関澄花先生と3年生の三原和奏さんが出場しました。

 まずは基本的なルールを紹介します。なぎなたは試合競技と演技競技の2つがあります。国スポでは、どちらもトーナメント方式で競いました。
○ 試合競技
 防具をつけ、定められた部位を確実に早く打突して勝負を競う。試合時間は3分で時間内に勝敗が決まらない場合は、2分の延長戦を行う。延長戦1回で決着がつかない場合は審判員の判定となる。
○ 演技競技
 全日本なぎなた連盟のしかけ応じ8本の中から定められた3本を、2人1組の演技者によって行い、その技の優劣を競い合う。姿勢、服装、態度、発声、呼吸と気持ちが調和しているかなどの点が判定基準となる。(以上、SAGA 2024 国スポ 全障スポ HPより)

 大関先生(写真後列右から2人め)は、成年女子演技競技に出場しました。1日で合計6試合を戦いましたが、最後の順位決定戦に勝利し、みごと7位入賞の成績を収めました。三原選手(前列中央)は、2校の高校生3名によるチームの中堅として、少年女子試合競技で2回戦進出を果たしました。三原選手は2回の試合でいずれも勝利しました。お二人の活躍は、学校全体の喜びであり誇りです。本当にお疲れさまでした。

三原和奏さんのコメントです。
 国スポでベスト8位に入るために練習を重ねてきました。悔しさが残る結果にはなりましたが、引退最後の試合で自分の今までの努力を出し切ることができ、満足のいく良い試合ができました。チームでの自分の役割を果たせたと感じています。一回戦、二回戦どちらとも二本取れたのは三年間続けてきた部活動での練習の成果と、一緒に頑張ってきた仲間のおかげだと思っています。国スポという貴重な体験ができたことに感謝しています。

 なぎなた部やボクシング部といった、県内では数少ない部活動が羽水高校にあります。少ないがために、福井県のためにも頑張ろうと、日々精進している生徒たち、そして先生がいます。なぎなた部とボクシング部への応援を、また羽水高校の部活動への応援をよろしくお願いいたします。

2年PBL「子育て・教育」領域 活動紹介

投稿日時: 2024/10/23 8:11

 2年生のPBLも佳境を迎え、多くのチームが精力的に活動しています。今回は「子育て・教育」領域から3チームをご紹介します。

<5-jチーム>
設定した課題:保育士の負担を減らすためには
解決策の方針:お誕生日会にて、保育士さんの代わりに自分たちがイベントを行う

 福井市の鹿苑こども園の10月お誕生日会にて、「大きな蕪」をオマージュした「大きな芋」の劇をピアノ伴奏、衣装付きで披露しました。

 普段は保育士さんがお誕生日会の2ヶ月前から企画・準備を進め、飾り付けの作成や劇の練習などを行っているとのことです。生徒たちがイベントを担当することで、少しでも保育士さんの負担軽減となることを目指しました。

 当日は園全体で盛大に歓迎され、高校生と子供たちとの温かな交流が生まれていました。

<1-jチーム>
設定した課題:子どもたちに食物アレルギーについて知ってもらうには
解決策の方針:アレルギー対応のチョコボールを作り、クイズを交えて簡単な食育を行う

 敦賀市のこども食堂青空にて、アレルギーフリーのおやつ作りと、アレルギーに関するクイズ、紙芝居の読み聞かせを行いました。

 こども食堂のスタッフの方々や、来訪する子供たちとの交流を通じて、生徒たちは「どうしたら自立した食生活を送れる子供を増やすことができるか?」という問いに対する考えを深めていました。

<5-kチーム>
設定した課題:石塚左玄の教えについて知る場面を増やすには
解決策の方針:紙芝居を作って保育園で読み聞かせを行い、石塚左玄の教えを伝える

 福井市のやわらぎ木田認定こども園の年長クラスにて、「食育」という言葉の生みの親である石塚左玄のエピソードを紙芝居にして披露しました。

 子供たちの生き生きとした反応や素直な感想に、初めは緊張気味だった生徒たちも徐々に笑顔が溢れ、大きな達成感を得ることができました。

 今後2年生は、これまでの探究のプロセスを振り返り、省察する段階に入っていきます。「子育て・教育」領域をはじめ、多くの地域の方々に支えられて、PBL活動を展開することができています。ご協力くださった皆さま、本当にありがとうございました。
 もし「羽水高校生と一緒にこんな活動をしてみたい!」という方がいらっしゃいましたら、ぜひ本校の探究企画部までご連絡ください。