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「授業改善推進のための授業研究会」が本校で開催されました。

投稿日時: 2026/01/29 10:51

 1/27(火)、「生成AIを活用した個別最適な学びと協働的な学びの一体化」をテーマに、県教委主催の授業改善推進のための授業研究会が本校で開催されました。当日は、AIを活用した教育の第一人者である安藤昇氏(青山学院中学部)を講師に迎え、県内の探究的な学習推進リーダーたちが集まり、熱気あふれる研究の場となりました。


 当日公開された授業は、以下の通りです。


① 数学(2年)  統計的な推測「当選確実の報道」  (授業者:竜田 教諭)

 選挙の出口調査データを題材に、母比率の推定を用いて「当選確実」と判断できる根拠を考察しました。生徒は「スクールAI」との対話を通じ、信頼区間の意味やサンプル数による統計値の変化について考察を深めました。複雑な数値計算の先にある「データの不確実性」や「社会での統計活用」を実感する、個別最適な学びが展開されました。


② 公共(1年) 経済社会で生きる私たち  (授業者:田嶋 教諭)

 株価の変動を予測する活動を通して経済が多様な要因によって不確実な世界で動いていることを学びました。生成AIとの対話や、ニュース、企業情報などを手がかりに予想を立てながら、株価動向を多角的に考察しました。経済を含む社会の出来事を単純化せず、複数の視点から捉える力を養うことができた授業となりました。


③ 文学国語(2年) 夏目漱石『こころ』   (授業者:田邊 教諭)

 自身の「こころ」レポートを、生成AIから得た新たな視点を取り入れて再構成する活動に取り組みました。その際、AIの助言を参考にしながらも、必ず本文へ立ち返り、根拠を探す姿勢を重視しました。また、思考が行き詰まった場面に限らず、文学を扱ううえでは、どれほど精巧なAIであっても最終的に本文へ回帰する営みが不可欠であるという認識を共有し、AIに依存しすぎない読みの態度を育むことを目指しました。こうした取り組みにより、AIの提示を鵜呑みにするのではなく、作品の背後にある思考の深さや言葉の意図を自ら確かめる姿勢が育ち、より深い学びにつながりました。


 今回の研究会を通して、生成AIは適切に活用することで、生徒の探究心を高め、思考を広げる有効なツールとなり得ることが示されました。今後もこうした実践を積み重ね、授業の質をさらに高めてまいります。