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令和7年度 福井県高P連キャリアガイダンス研修会

投稿日時: 2025/09/18 18:07

令和7年9月6日(土)、福井県高等学校PTA連合会主催による「高P連キャリアガイダンス研修会」が、福井県生活学習館にて開催されました。


森野宏一 進路対策委員長の司会、進行のもと開会され、県高P連会長 生島直樹氏からは、7月に開催された北信越高等学校PTA連合会大会(福井大会)へのご支援への感謝、また全国大会(三重大会)への参加に対する労いの言葉が述べられました。


続いて、福井県教育委員会 教育長 藤丸伸和氏を講師に迎え、「人生100年時代のライフデザイン」をテーマにご講演いただきました。


人生100年時代と「伸ばすべき5つの力」


福井県の平均寿命・健康寿命は全国でも上位にあり、今の子どもたちは「人生100年時代」を生きるとも推計されています。
技術革新や社会変化が急速に進み、将来が不透明ななかで、人生100年をどう生きるべきか、藤丸教育長は次の5つの力を育むことが大切だと話されました。

● 学力・体力(思考と行動の基礎)
● 探究力(好奇心をもって学びを深める力)
● 共感力・対話力(他者と協働する力)
● キャリア形成力(将来を思い描く力)
● 挑戦力(成長を続ける力)


これらはAIに代替されない力であり、福井県(教育委員会)では「福井県教育に関する大綱」内での「伸ばすべき力」として子どもたちにアクション。資質、能力の育成に取り組んでいます。


人口減少と進路状況


福井県では少子高齢化と人口減少が大きな課題となっています。
特に若者世代の県外流出が顕著で、地元進学・就職の促進やUIターンの拡大が重要とされています。
県立高校の進路状況(令和7年3月卒業生)は以下のとおりです。


● 普通科系高校(16校・2,968人)
進学 … 88.6%(2,631人)
 └ 県内:34.1%(896人)
 └ 県外:65.9%(1,735人)
就職 … 7.1%(211人)
 └ 県内:86.7%(183人)
 └ 県外:13.3%(28人)


● 職業系高校(8校・1,381人)
進学 … 46.0%(635人)
就職 … 52.1%(720人)
進路先の地域内訳 … 県内:69.5%(約960人) / 県外:30.5%(約421人)


丸氏はこれらのデータをもとに、「プロ人材高校」(職業系高校)のPR強化や、「進学で県外に出ても、就職で県内に戻って来られるように取り組みを進めている」と説明されました。


地域の未来と「ライフデザイン教育」


北陸新幹線開業による経済効果や観光客増加を背景に、福井県は「しあわせ先進モデル・活力人口100万人ふくい」を将来構想に掲げています。


その実現のために、各高校にて「地域デザイン講座」を開講し、生徒たちが福井の現状や未来を学び、地域に誇りと愛着を持つ教育が進められています。アンケートでは多くの生徒が「福井の未来に希望を持てた」と回答し、将来の地元定着につながる成果も見られています。

               羽水高校でも「地域デザイン講座」が開講されました
                 (R6.7.17、R7.7.24)


保護者へのメッセージ


最後に藤丸氏は、「福井に住む良さを保護者の皆さん自身が子どもに伝えてほしい」と呼びかけました。若者が将来を考えるうえで、家庭での言葉や体験の共有が大きな力になると強調されました。


まとめ


今回の講演では、
● 人生100年時代と「伸ばすべき5つの力」
● 人口減少と進路状況
● 地域の未来とライフデザイン教育
の3つのテーマに 分けて、藤丸教育長から熱意あるお話を伺うことができました。


「子どもが主役の教育」を基本理念とする福井県教育委員会の取り組みを改めて理解し、保護者としても子どもたちの挑戦と成長を温かく見守りたいと感じた講演となりました。


高P連事務局より保護者の方へのご連絡


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詳しくは福井県高等学校PTA連合会ホームページをご覧ください。
ご検討のほどよろしくお願いします。