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探究特進科「探究合宿」が8月18日より行われました

投稿日時: 2022/09/02 8:09

〜『デザイン思考』を活用して、福井駅前で探究しよう!〜

 8月18日(木)~20日(金)までの3日間、福井大学教職大学院の木村優先生や、福井大学と福井県立大学の学生7名をアドバイザーとしてお招きし、探究活動漬けの日々を過ごしました。生徒たちは、課題解決の手法である『デザイン思考』の手順を学び、福井駅前周辺での観察フィールドワークやインタビュー調査等から課題を設定し、その課題の解決策を具体的なプロトタイプとして表現しました。

デザイン思考では、以下の①~③が重視されます。

  ①ユーザーの視点に立った課題設定や解決策のデザイン

  ②頭だけでなく手を動かしながらの思考

  ③多様な意見や発想をもった他者との協働

8月18日(木) 1日目 <本校探究ルームにて活動>

下の画像のように「ジャムボード」を使い、福井駅前のイメージを整理・共有しました。

大学生を交えながら、フィールドワーク訪問先を検討しました。

8月19日(金) 2日目 <福井駅前周辺にて活動>

チームに分かれてフィールドワークを実施しました。

繊維協会ビルの会議室にて、テーブル上で「共感マップ」の作成をしました。

8月20日(土) 3日目 <本校探究ルームにて活動>

課題解決策の試作品である「プロトタイプ」を具体的に作成しました。

外部アドバイザーを交えて最終報告会を行いました。


この3日間で生徒たちは多くの壁にぶつかりながらも、「福井駅前が抱える課題とは?」というテーマのもと、課題解決のための『デザイン思考』に基づいた探究活動に取り組みました。そして、仲間たちと協働し大きな成長を遂げることができました。

終わりに、生徒の皆さんが書いた振り返りの一部を紹介します。

【Kさん】

 公園を利用する子供の視点にたち、実際に体験すると日陰がなくとても暑いといったことに共感した。公園は暑くて遊びにくいという課題から、日陰で涼みかつ子どもが楽しめるものを考え、氷を設置するという案を考えた。

【Dさん】

 今まで自分たちで課題を見つけて解決策まで出すというところまでしたことがなかったので、課題を1つみつけることがどれだけ大変さをしることができました。重要性、実現可能性、楽しさ、の3つが高い課題を見つけることが難しかったです手を動かして考えることでアイデアが出てきて、課題を見つけやすくなることに気づきました。

【Nさん】

 自分とは違う意見を持った人や僕では発想できない意見を持った人たちと話し合う上で相手の意見を批判しすぎないことが大切だなと思いました。ブレインストーミングのルールにも「相手の意見を批判しない」というルールがありますが、批判することはアイデアを出すことの妨げにもなるし、今回はありませんでしたが意見の食い違いで喧嘩になったりするかもしれないなと感じました。相手の意見を尊重しつつ自分の意見を持つことが大切だと思いました。

【Tさん】

 3日間の探究合宿を通して、僕は、自分の考えやデザインを自分の言葉で相手と共有することや、デザインを模型などで再現すること、インタビューをして自分の聞きたいことを相手に分かりやすく伝えることができるようになりました。僕は、将来建築士になりたいと思っているので今回のような合宿はとても大きな経験になりました。デザインを考えたり、模型を作ったりするのは建築士に必要なものだと思います。こういった経験ができたのは、自分のためにもなったし、とても楽しく、いい思い出になりました。また、この経験をこれからのPBL活動にも活かしていこうと思いました。